介護の始まり方にはどんなものがある?

車椅子にのり手を振る高齢女性
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こんにちは。

先日、遠く離れて住んでいる親が少し弱ってきて、

今後介護が必要になるかもしれない。

と、不安に感じた話をかきました。

久しぶりに会った親が衰えているのを感じた、、、
このままでいいのかな。
介護がどのように必要になるのか知りたい。

このように考えている人は多いのではないでしょうか。
実際、同僚や上司が親の介護のために呼び出されたり、
介護休暇をとるという話を聞くことが増えてきたかと思います。

そこで、どういった原因で介護が始まるのか調べてみました。

目次

親の介護がはじまる原因とは?

今回の記事は、厚生労働省が毎年行っている国民生活基礎調査のデータ、
およびそのデータを基にして作成される内閣府の高齢社会白書を参照しています。

高齢者のデータについて、
新聞や雑誌でよく取り上げられるのは、亡くなっている原因(死因)ではないでしょうか。

65歳以上の者の死因別の死亡率を見ると、
 1位 悪性新生物(がん)

 2位 心疾患(高血圧性を除く)

 3位 老衰

と、なっています。

では介護がはじまる原因はどうでしょう。

65歳以上の要介護者が介護になった理由の表

令和4年内閣府 高齢社会白書より抜粋

1位 認知症 (18.1%)
2位 脳血管疾患 (15.0%) 
3位 高齢による衰弱 (13.3%)

4位 骨折・転倒 (13.0%)

5位 関節疾患 (10.2%)

6位 心疾患 (4.7%)

ランキングを見てどう感じたでしたでしょうか?

予想通りでしたでしょうか?

少なくとも先にあげた死因とは大きく異なっていることがわかりますね。

厚生労働省が行っている国民生活基礎調査は毎年行われていますが、

介護に関する調査は3年に一度の大規模調査の時のみ実施なので最新のデータは2022年になります。

ここで子供である私たちが考えたいことは、

介護の原因となるこれらのことが、どのように私たちに伝わるか
ということです。

例えば、2位の脳血管疾患、いわゆる脳卒中のことです。

これは急に体調が悪くなり救急搬送され、病院から家族に連絡が来るということが多いです。

対して、5位の関節疾患はリウマチが代表される疾患です。

これは、炎症の状態や症状にともなって徐々に動けなくなり、

気が付いたら介護が必要だった。というものです。

このように急に介護がはじまるのか、

徐々に悪くなっていって本人と相談しながら介護がはじまっていくのか、

大きく2つのパターンがあるということを考えなくてはならないのです。

脳血管疾患、骨折・転倒は急に介護がはじまるパターン

高齢による衰弱、関節疾患は徐々に悪くなっていくパターン

1位の認知症については少し複雑なところがあります。

病気の進行としては後者の徐々に悪くなっていくパターンですが、

親と離れて暮らしている場合、気がつかないうちに病状が進行しており、

まれに「他者とトラブルがあった」、「徘徊して警察署に保護された」と急に連絡がくるケースもあるからです。

では、男性、女性別に多い順からみてみましょう。

男性:脳血管疾患(24.5%)、認知症(14.4%)

女性:認知症(19.9%)、関節疾患(16.5%)

男性は脳血管疾患が特に多くなっていますね。
つまり父親は「急に倒れたので〇〇病院に来てください!」と連絡がくるという状況が多く、

母親は「なんだか最近生活が大変になってきたな、介護サービス始めたほうがいいと思う?」と相談される、というイメージができるでしょう。

ここまでの話をざっくりまとめると、このようになります。

介護の始まる原因

・介護の原因は1位が認知症、2位は脳血管疾患である
・介護の始まり方は、「急にはじまる場合」と「徐々にはじまる場合」がある
・男性は前者が多く、女性は後者が多い傾向にある

ここまで介護がはじまる原因について書いてきました。
間違えないでほしいのは親の衰えを感じて不安だからといって、すぐに介護が必要になるわけではないということです。

ここまで読んでくださった方は、

今後の親との関係について、少しでも良くしようと考えている誠実な方だと思います。

「明日、電話して最近の体調を聞いてみようかな。」

そう思ってもらえたら幸いです。

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この記事を書いた人

はじめまして。

薬剤師ぷふまると申します。
薬局薬剤師として働いています。


学業、仕事で親元を離れて早十数年。
ここのところ親の衰えを如実に実感するようになりました。


本ブログでは、
介護について仕事での経験や調べた知識について発信していきます。
介護の基礎知識や育児との両立についてなど、
親の介護がまだはじまっていない段階で知っておいた方が良いことをまとめています。

私と同じように、親の介護でもやもやや不安をかかえるプレ介護世代のとっかかりとなって頂ければ幸いです。

よろしくお願いします。

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